その人らしい人生の物語
人は生まれると、共通の運命としていつか死を迎えます。そんなもしもの時に備えて、どのような医療やケアを受けたいか、自分自身で考えたり、家族や信頼する人たちと話し合ったりすることを「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」といいます。
誰にもいずれ訪れる最期の時を、自分らしい人生の集大成として迎えることができるよう、私たちは、ご本人・ご家族とともに同じチームとして支援しています。
全力で本人の想いを想像する
ACPという言葉を知っている方は年々増えていますが、実際にACPをしたことがあるという方はほんのわずかです。
そして入院・入所が必要となる段階では、障害や認知症の進行により、ご本人の意思表示が難しい場合があります。
私たちは、ご本人がポロっと発する言葉、ふと見せる表情、身振り手振りや身体の状態など、様々な角度からご本人の意思をキャッチできるよう向き合っています。
また、ご家族の想いや周囲の人たちの想いそれぞれをつなぎ、「これは本当にご本人の想いだろうか?」と常に考えチームで共有し、ケアとともにACPを進めていきます。
元気な時から地域とつながる
ご自分の人生で大事にしていることを思い浮かべてみてください。
人生で大事にしていることは、医療のことでも介護のことでもなく、昔から続けている習慣だったり、ふと思い浮かべる言葉や歌にあったりしませんか?
実は、いざと言うときに周囲の人達に伝えたい想いは、病院とは関係ない場所にあることがほとんどです。
私たちは、病院に行く必要のない元気なときから地域の方とつながりを持ち、いざと言うときにはその方の医療も生活も、そして想いもまるごと支援したいと思っています。
わたしの想いノート
私たちは甲府市と協力し、甲府市版ACPノート「わたしの想いノート」の使用を推進しています。
地域の出前講座で、個別の健康・介護相談で、入院・入所時のご案内で「わたしの想いノート」を使用し、その時々のみなさんの想いを形にする支援を行っています。
「わたしの想いノート」は受付でもお渡しできますので、ご希望の方は遠慮なくお声かけください。